整体とオステオパシーの学校の違いとは?SAJの特徴も紹介!

今回は時折り質問のある整体とオステオパシーの違いや。スティル・アカデミィ・ジャパンと整体学校の資格との違いを書いてみます。

案外この比較は難しい所があります何故なら整体自体が定義が曖昧なのです。 
そこでまず整体の古い資料から歴史的な経緯を加味し整体の概要を説明し、ブログ記者のKがオステオパシーを知る前に東京の整体の学校に行った事があるので、その整体学校との実体験比較や、最近の整体のスクールやセミナーの情報も参考に書いてみます。
あくまでも私が古書やインターネットや日本オステオパシーメディスン教会の先輩から調べた内容や、個人が直接経験した事を参考にブログが書かれていますので、詳細が気になる方は御自身で古書やインターネットで調べられる事を是非お勧めします。

整体の歴史と概要

現在の整体の先生の多くは整体の歴史や誕生の背景を知らない方が多いと聞きます。・・・ですが知る知らないに関わらず整体の歴史からルーツは按摩だと言えます。

按摩からマッサージをへて整体に

按摩は中国は3世紀の唐の時代、日本では応神天皇の時代(古墳時代)に中国から日本に伝わり、奈良時代には広く日本に浸透して行きました。

時がたち江戸時代に盲人の座頭を中心に按摩は普及し、明治時代になると富国強兵のため急速な西洋化が始まり国の医学としてドイツ医学を推奨し東洋医学を軽んじたため、東洋医学の業務を行っていた者は社会の表舞台から退き、民間の中で細々と業務を行っていました。

 

明治政府は江戸時代から続いていた按摩業を、明治44年に学校を出た者や試験に合格した者のみ認めた、だが試験や学校に行かない者は西洋から入ったマッサージの名称を用いるようになりました。

マッサージは法制化される前の明治22年に既に西洋から日本に入っていた。多くの無資格者の按摩師はマッサージとして業務を行った様です。しかし、マッサージも大正9年に法制化され、法制化に従わず学校や試験を受けなかった者が業務が行えなくなりました。

マッサージの法制化に従わず、学校や試験を受けなかったマッサージ業を行っていた者は名称やアイデンティティの危機に晒されましたが、大正時代に西洋の他の手技療法であるカイロプラクティックやスポンデュロセラピーやオステオパシーの書籍が入ったことで風向きが変わりました。

上記の大正時代に入った西洋の手法を、按摩やマッサージの名称を行えなくなった多くが按摩やマッサージに本で得た西洋の手技の知識と混ぜ、按摩マッサージ師と違う独立性を主張し生まれたのが整体と言われています。

近年・現在の整体の傾向

最近では、カイロプラクティックを整体と言って行なっている方が多い様です。
少数ですが中国の手技療法の推拿(スイナ)を中国整体と言っている所や非常に稀ですがオステオパシーを整体と名乗る方もいる場合があります。
この様な整体と異なる手技を整体と名乗るのは、一般の方には整体という言葉が普及しているため広告やインターネットの検索で整体の方が検索数が高いので用いる事が多いようです。
大衆のイメージに合わせている、または広告しやすから整体を使っている所もあります。

本当は違いますけどね。

更に近年はネオ整体とでも言うべきか、ボディー〇〇ケアとか〇〇リリースとか、〇〇メソッドとか〇〇アプローチとか新手の整体が出て来ている様です。
この横文字〇〇のネオ整体も術者の学びの経歴や、その手技の歴史や定義が曖昧なので従来の整体の類だと思います。

曖昧な整体とオステオパシーとの比較

オステオパシーはホリスティックなオステオパシー哲学を実践に応用する一貫性を持ちますが、整体には共通した哲学や原理が曖昧です。そのため原理を施術に応用する様な共通の考えが見当たりません。
オステオパシーは解剖学を深く学ぶことに加えオステオパシー固有の生体力学の固有の見解があります。オステオパシーは歴史的に蓄積し続けた学理と、実践で応用する技術を持ちます。
そもそも解剖と生体力学を観察や施術に応用した手技療法は歴史的にオステオパシーから始まったと言えます。関節の骨格や筋.筋膜の力学的研究と応用や、頭蓋仙骨メカニズムや内臓オステオパシーの力学的ポイントなど、長い研究の歴史から様々なオステオパスの積み重ねた学術の財産となっています。

私が学んだ整体学校は指圧の様な全身のツボを押す行為を行った後に、脊椎と骨盤を矯正する行為をルーチンワークで教え、基本的にはどんな方にも同じ様な施術を行う感じでした。

今考えてみると、全身指圧の様な手技を針灸・指圧按摩マッサージの先生に学び、カイロプラクティックのディバーシ・ファイドの一部の手技を、国際的な教育を経ていないカイロプラクターの先生に学んだ様でした。

この2つの手技の手段を教わりましたが、実際の施術の際にどの様に応用するかの講義は私が学んだ内容には全くありませんでした。

結局何を学ぶのか?

全身の指圧の方は寛容な内容の教科書で、ツボを本格的に学ぶ東洋医学の基礎の浅く教える感じで、カイロプラクティックの方は教材を2冊もらった事を覚えています。
東洋と西洋の手技の一部を関連性が曖昧なまま、少ない教材と短い時間で学んだだけでした。その為なのか、この学校を出た大半の方は整体の職業には行かず別の仕事に行くか、カイロプラクティック専門の学校や指圧や針灸などの学校で学び直すと言った具合でした。
結局、曖昧な事を人からお金を貰いて提供する事に価値を持てず、整体学校を出た多くの方は整体を職業にしなかった訳です。

最近の整体のスクールやセミナーも、内容が全身指圧の代わりにマッサージになったり、一部はリフレクソロジーや、稀にオステオパシーなどを資格が曖昧な講師が短い時間で僅かに教えている様です。  

全ては分かりませんが基本的に整体学校の全体像は、考えや技術に統一性がなく、私が経験した様に浅く短い時間の学びを行っているのが大半な様です。

スティル・アカデミィ・ジャパンの教育

スティル・アカデミィ・ジャパンのオステオパシー教育は、オステオパシー専門の筋骨格系・内蔵系・頭蓋仙骨系の学科と実技を学びます。学校のカリキュラムはフランスに国家認定校のアンドリュー・テーラー・スティル・アカデミィが構成しています。本科のテクニックの講師はフランス人のDOで、また講師資格を得ています。

オステオパシーの古典の筋骨格系の手技のトリートメント・オステオパシー・ジェネラルや、カイロプラクティックと類似する高速度低振幅法や、オステオパシー固有の身体の弱い方にも安全に使えるヒーリングのような関節調整法のファンクショナル・テクニックを学びます。

 

最近流行りの筋膜への手技は歴史的にはオステオパシーが初めに注目したジャンルに属し当校では組織テクニック(筋膜リリース)として学びます。

また関節や筋の神経との設定を正常化する、カウンターストレインや筋エネルギーテクニックも学ぶ事が出来ます、これもオステオパシーの筋骨格系の手技です。

内臓の手技はオステオパシー固有の内蔵オステオパシーと、内臓や脈管への反射法としてオステオパシー反射テクニックを学び、頭蓋仙骨系は頭蓋オステオパシーを学びます。

またオステオパシーの禁忌を専門で学ぶオステオパシー除外診断を学びます。
上記の全てを学びクリニカの講義で総合的な実践性を学びます。

上記の内容は全身の手技療法の全てを網羅し、その全てを統合した専門家になる為の教育です。関節矯正から筋・筋膜から、内臓調整から頭蓋仙骨から、反射テクニックから全てのジャンルを一流の資格を得た講師から学びます。

手技療法のプロの専門家を目指す方にはスティル・アカデミィ・ジャパン

スティル・アカデミィ・ジャパンは欧米で通用するレベルの、手技療法の専門家を育てる学校です。もちろん色々な考えやニーズはあるでしょうから学校の選択は様々かと思いますが、遠回りや無駄な時間と投資は避けるためにも、学校選びはしっかりとべきだと思います。

是非、プロのハイレベルな手技療法を目指す方は、フランスのオステオパシー国家認定校の教育を提携し教えているスティル・アカデミィ・ジャパンへお越し下さい。
時間やお金や努力の全てが必要ですが本物の職人芸を構築したい方に学校の門は開かれています。中途半端な教育では学び直す羽目になり、かえってお金も時間も労力もかかってしまいます。

スティル・アカデミィ・ジャパンが所属する日本オステオパシーメディスン協会は、スティル・アカデミィ・ジャパンの卒業生が多いことや所属する会が長い歴史があり、オステオパシーを実直に学び続けた実績がWHOの参加組織のオステオパシー世界連盟(OIA)に認められています。

ぜひスティル・アカデミィ・ジャパンを卒業し,世界のオステオパシーの専門家に仲間入りして下さい。

オステオパシーのプロフェッショナルの質の高い施術が、欧米の先進国同様に日本の国民の健康に必要です。

日本の国民に中途半端な手技療法では無く、世界基準の実直なオステオパシーの施術を提供する同僚になって下さい。安易な事に流されないで下さい・・・。

神の手より実直な心と手です。

 

 


オステオパシーのプロフ