欧米でオステオパシーは基本的に法制化が進んでいます。海外の各国により企画にさまざまな違いがあります。今回はアメリカとヨーロッパのオステオパシーの資格の企画の違いを説明し、日本のスティル・アカデミィ・ジャパンの資格について説明します。
オステオパシー医とオステオパス
オステオパシーの専門家は世界共通でオステオパスと呼ばれます。ですがアメリカはオステオパシー医(ドクター・オブ・オステオパシー)とも言います。ヨーロッパやオセアニア地域のオステオパシーは国により資格の称号が様々ですが、一般的にディプロマ・オブ・オステオパシーと言われます。
DOとは
アメリカのオステオパスの称号ドクター・オブ・オステオパシーも、欧州やオセアニア地域のディプロマ・オブ・オステオパシーの称号も、略してDOと総称で言われます。
世界では基本的にオステオパシーの学校を出た専門家はDOと言いますが、アメリカとそれ以外の国では意味が異なります。
アメリカのオステオパスは医師
アメリカで生まれたオステオパシーは、アロパシーの外科医であったATスティルが始めた事もあり、アロパシーの手段である外科やそれに伴う手術の為の麻酔などの行為も行っていました。
初期のアメリカのオステオパシーは、施術行為の主軸をオステオパシーマニピュレーション(注1)としながらも、必要最小限の外科手術を行っていました。
(注1‥現代医学の事、ギリシャ語で対症療法をさし、症状を治療する意味を持つ。)
(注2‥オステオパシー哲学を基にした手技/手技療法)
アメリカの伝統から近代的変化
1930年からアメリカのオステオパシーの教育は薬物療法を正規に学ぶ事になり、アロパシーのドクター(現代医学の医師)と変わらない手段を全て使える様になる。
アメリカのオステオパシーは原則的にオステオパシーマニピュレーションも、薬・注射・手術も全て行える権限を持ちますが、旧来の伝統的オステオパシーマニピュレーションを中心に仕事をしているアメリカのオステオパスは95%以下と言われ、大半のアメリカのオステオパスは多くは現代医学の医師と変わらなくなっています。
アメリカの場合、オステオパスはオステオパシー医(ドクター・オブ・オステオパシー)の事を指します、医師なのです。
アメリカ以外の国のオステオパシー
アメリカで生まれたオステオパシーの伝統的オステオパシーの本格的普及は、初めイギリスに伝播しイギリスの周辺のヨーロッパや、旧植民地のニュージーランドやオーストラリアのオセアニアにも広がります。
イギリスに最初の学校を作ったオステオパスのリトルジョンは、 アメリカの様にオステオパシーがアロパシー化する事を嫌い、またイギリスのアロパシーとの軋轢を避けるためにアロパシーの医療行為の薬・注射・手術を持ち込まず、伝統的なオステオパシーの普及に努めました。
リトル・ジョンは、伝統的オステオパシーの哲学の実践の中核に当たる、オステオパシーマニピュレーションの意義を主張し、手技を施術の軸としてオステオパシーを広めました。
そしてイギリスからその他のヨーロッパやオセアニアに広がり、基本的にアメリカ以外のオステオパシーは伝統的オステオパシーの中心である、オステオパシーマニピュレーションを実践する手技療法として広がりました。
そしてイギリスで初めてオステオパシーの学校を卒業した専門家にドクター・オブ・オステオパシー以外の資格書である、ディプロマ・オブ・オステオパシー(オステオパシー資格)を発行する流れになりました。
ヨーロッパやオセアニアの名称の変化
アメリカ以外のオステオパシーの専門家の総称にイギリスに習えで、他の欧州の国もオステオパシーの学校を出た専門家の称号にディプロマ・オブ・オステオパシーが広く用いられる事に成りましたが、最近ではディプロマ・オブ・オステオパシーの称号を用いない国が出てきました。
初めにディプロマ・オブ・オステオパシーを始めたイギリスは、現在オステオパシーの資格者をバチェラー・オブ・サイエンスと言い総称を変えています。フランスでも正式にはオステオパシーDOと言います。
スティル・アカデミィ・ジャパンのオステオパシーDO
スティル・アカデミィ・ジャパンの学校卒業後に発行される資格は、フランスの国家認定校のアンドリュー・テーラー・スティル・アカデミィ(ATSA)から発行されます。正式にはディプロメイト・ドゥ・オステオパシー(オステオパシー卒業認定)の資格で、学校卒業後に任意で論文を書きATSAから認められるとオステオパシーD Oが発行され、このオステオパシーD Oはこの記事でご説明させていただいたとおり一般的にDOと呼ばれています。
日本において海外の国が認めた学校から証書が発行されるのは国内で当校のみです。

スティルアカデミージャパン卒業証書

オステオパシーDO
世界共通でオステオパシー業界では基本総称はDO
最近のヨーロッパやオセアニア地域のオステオパシーは、オステオパスの資格の正式な名前は様々ですが、それでもアメリカ以外のオステオパシーの専門家は、ディプロマ・オブ・オステオパシーの総称としてDOと言われています。
結局は総称ではオステオパシーの学校を卒業した専門家のオステオパスは、アメリカでもヨーロッパでもオセアニアでも全世界で通称はDOで通っています。
スティル・アカデミィ・ジャパンが目指すところ
世界で認められるオステオパシーの専門家を育成
私たちは日本社会において、オステオパシーを受ける一般の方に提供する施術と、オステオパシーを学ぼうとする学生の教育において、欧州レベルの質とモラルを届けたいと考えています。
オステオパシーを学ぶ際や、受ける際はその方に履歴を見る事です。オステオパスでは無い方や、その履歴にある学習履歴や資格を見て下さい。また、書かれてある資格自体を調べてみると大体素性が分かると思います・・・施術を受ける方も、学ぶ方も何方も貴方の自由意志の判断です、ご自身で情報をみて熟慮されて下さい。
日本のオステオパシーとして
日本人を欧米人は文化を尊び職人気質に溢れた、本物を好み不正や隠蔽を嫌う国民性があると多くが信じられています、オステオパシーの理解や普及が進んでいない事や、オステオパシーの細分化したような物に安易に飛びつく現状がある事に驚いています。
私達は、日本人は本物の職人気質のある、正しく判断する目を持った国民生がまだ廃れてはいないと思っています、そして私たちがオステオパシーの文化を歪曲せず教育を守ろうと思っています。
学校に興味のある方は、学校にご連絡下さい。
- 日本オステオパシーメディスン協会のオステオパシー入門もお勧めです。
- スティル・アカデミィ・ジャパンの説明会に出られる事をお勧めします。
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