授業カリキュラム
授業カリキュラムは、フランス・リヨンのA.T.Still Academy(ATSA)本校の規定に沿っています。
ATSAと同様に、「筋骨格」「頭蓋」「内臓」の三大カリキュラムを軸に、幅広い医療的課題に適切に対応できる人材を育成するため、解剖生理学、バイオメカニクス、症候学、レントゲン学などを学びます。
一番の魅力は、歴史のあるATSA本校の講師が来日し、つぎはぎではない一貫した流れの教育を受けられる事です。その点がセミナーを重ねただけの学習と大きく異なる点です。
一つ一つの授業で教わる内容の豊富さに驚かれる事でしょう。本当に贅沢な、実のある授業内容です。これが当校の最大の自慢です。
・教科書は各講師が作成したテキストやパワーポイントを カラーコピーして毎回配られます。
・フランス人から直接学ぶ授業は4日間(32時間)を30回、計120日分(960時間)です。さらに。症候学(128時間)・レントゲン学(64時間)を日本人講師(医師)から学びます。症候学は降矢英成医師(日本ホリスティック医学協会会長)、レントゲン学は経験豊富な講師が担当します。
・授業のまとめとして、5年次にオステオパシー臨床応用の授業があります。
・それぞれの教科ごとに、海外から講師を招く他のオステオパシー専門校と時間数を比較してください。日数のみの表記で、時間数を記載していない学校もあるようです。
実は日数は同じ程度に見えても、授業時間数はSAJの方が圧倒的に多い事が分かります。しかも、他校は日本人講師の時間も多いのですが、SAJではフランス人講師の時間が多いのです。一つ一つの技術の背景には深い解剖学的な知識が重要です。それを学べるのがSAJの魅力です。
履修内容
筋骨格系の 18授業 |
組織(筋・筋膜)と関節のオステオパシ―機能障害に対して施術を行います。 担当講師:Jean Lambrow D.O. Yvan Popoff D.O. Bruno Gay D.O. Paolo Barbalo D.O. Dominique Thevenot D.O. Pierre Vey D.O. |
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内臓オステオパシー 7授業 |
内臓に生じたオステオパシー機能障害に対応する技術です。 担当講師:G.Aracoque D.O. K.Desdevises D.O. Olivier Bazin D.O. Dominique Thevenot D.O. |
頭蓋オステオパシー 5授業 |
頭蓋仙骨系とは「脳や神経系、脳を包む三層の膜組織、脳脊髄液、頭蓋骨と脊椎、そして関連する組織」の脳と脊髄の固有運動 脳脊髄液の波動 頭蓋硬膜と脊髄硬膜の可動性 寛骨間の仙骨の不随的可動性 」の連動した潜在的生命の動きの事で、この部に生じるまたは間接的にこの運動に関わる、オステオパシー機能障害に頭蓋オステオパシーが対応する。 担当講師: Alain Lignon D.O. Bruno Gay D.O. |
※上記授業の他、症候学・レントゲン学がございます
日程スケジュール
講義日程 |
各月でフランス人講師から授業を受けます 1回の講義につき、平均4日間(約32時間)を年間6回行います |
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講義コース |
ディプロマコース=5年間 平均4日間の講義を年間6回受講し、5年間履修する(講義回数30回)
その他、症候学128時間レントゲン学64時間を履修(日本人医師)
5年目の最終講義終了後、別日程でフランスにて研修と卒業試験を行います
合格者はディプロマ(学位証書)をATSA又はSAJより授与されます
(なお、各講義内容および各講義時間はATSAとの協議により変更される場合があります)
臨床論文コース=1年間 ディプロマコース合格後、更に完成度上げるため、論文作成(論文指導受講)等の研修後、審査を受けD.O.の称号をATSA又はSAJより授与されます
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カリキュラム
1年次 |
■ストラクチャーテクニック 寛骨(腸骨)
![]() ![]() ■触診解剖学(腰椎・仙骨・下肢)
■ストラクチャーテクニック 下肢
■組織テクニック
■TGO
■ストラクチャーテクニック 腰椎
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2年次 |
■ストラクチャーテクニック 恥骨・仙骨
![]() ![]() ■触診解剖学(頚椎・胸椎・肋骨・上肢)
■ストラクチャーテクニック 上肢
■胸椎・肋骨テクニック
■頭蓋オステオパシー➀
■TGO&ジョーンズテクニック
□症候学・レントゲン学
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3年次 |
■オステオパシー反射テクニック
![]() ![]() ■内臓オステオパシー➀
■頭蓋オステオパシー②
■ファンクショナルテクニック
■内臓オステオパシー②
■下部頚椎テクニック
□症候学・レントゲン学
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4年次 |
■頭蓋オステオパシー③
![]() ![]() ■上部頚椎テクニック
■内臓オステオパシー③
■頭蓋オステオパシー④
■内臓オステオパシー④
■ファンクショナルテクニック
□症候学・レントゲン学
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5年次 |
■頭蓋オステオパシー⑤
![]() ![]() ■内臓オステオパシー⑤
■内臓オステオパシー⑥
■臨床準備・クリニカ問診
■内臓オステオパシー⑥・クリニカ実技
■卒業試験 Lyon/France
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※上記の授業カリキュラム等は、変更する場合がございます。
オステオパシーの各テクニックの説明
HVLAテクニック |
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ミオテンシブ ・テクニック |
筋肉の収縮を利用して筋肉や関節の機能障害からの回復をはかる筋骨格系のダイレクトテクニックです。 主に等尺性収縮を用いるが、時に等張性収縮も用います。SAJではアメリカのマッスル・エネルギー・テクニックと異なり、フランスで改良された方法も加えられています。 |
カウンター ・ストレイン |
アメリカのローレンス・H・ジョーンズD.O.はある日、何度施術をしても痛みが取れない患者に対し、痛くない姿勢をとってもらってその場を離れました。しばらくして患者の痛みがないようにゆっくりと立たせたところ、痛みが全て消えていました。施術をしていないのに痛みが消えたこの現象に興味を持ったジョーンズは、痛みが消える姿勢を取らせることに慢性的でしつこい痛みが効率よく消える事をつきとめました。これをストレイン&カウンターストレイン、またはジョーンズ・テクニックとも呼ばれています。 アメリカでは80年代に生まれた最も革命的なオステオパシーマニピュレーションと称えられました。筋骨格系のインダイレクト・テクニックである。 |
ファンクショナル ・テクニック |
関節の痛みがない方向に誘導し、組織の弛緩した点で自己調整作用を誘発させる手技で、オステオパシー独自の関節調整手技です。 |
組織テクニック |
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内臓オステオパシー |
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頭蓋オステオパシー |
頭蓋オステオパシーは小児の出産時の物理的トラウマや、脳神経12対の機能の問題や「物忘れ・ウツ・ストレス・頭痛・視力低下・斜視・眩暈・耳が聞きずらい・軽度の耳鳴り・不良姿勢」、顎関節の問題や鼻づまり、むち打ちなど・・・様々な頭蓋領域の機能障害に有益です。 アメリカ以外の国で頭蓋オステオパシーの正式な教育プログラムが、サザーランドの高弟から直接伝わったのはフランスで、またイギリス人D.O.で頭蓋オステオパシーをアメリカで学んだデニス・ブルックスD.O.もフランスの頭蓋オステオパシーの教育に貢献しました。
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最終試験(クリニカ) |
フルタイムの無資格者の場合は、オステオパシープラクティスのカリキュラムの中でD.O.のクリニカルアドバイザーの下で、一人最低20名のオステオパシ―クリニカの実践を行う必要がある。 パートタイムの場合は各個人の施術院において(・・・または学校のレンタルスペースにおいて)20名のオステオパシークリニカを行い、その際に記帳したカルテの写しを学校に提出する義務がある。 |