オステオパシーと整骨院との違い

 久しぶりのブログです、今回は一般の方や手技療法を学んでいる・または学ぼうとしている方から質問の多い、オステオパシーと他の療法の違いを書いて行こうと思います。

 今回は整骨院や接骨院の柔道整復師が行う柔道整復(接骨術)と、オステオパシーの違いについて簡単に説明したいと思います。

整骨院や整骨院が行う柔道整復師の業務とは

 柔道整復師は国家資格で、柔道整復師の治療院を接骨院や整骨院と言います。彼らは急性の怪我に対する整復(接骨)や固定術や物理療法を行い、怪我の回復に起こり得る瘢痕に対するリハビリも行う職業で、怪我の治療の教育を受けた専門家です。

柔術整骨と西洋整復術から生まれた柔道整復

 柔道整復は江戸時代に誕生した楊心流やその分派である天神真柳流柔術の医術である、整骨術(接骨術)や活法(蘇生術)をルーツに誕生しました、後にフランスの医師アンブトワス・パレなどの西洋式整復術を取り入れました。
この西洋式整復術は現在の整形外科の整復術と同じものです。

現代の柔道整復

 今の柔道整復は旧来の柔術の整骨術や活法は柔道整復師の教育からほぼ無くなり、整形外科の西洋式整復術しか学んでいないのが現状で、柔術の医術は僅かにしか伝わってません。

現在の整骨院や接骨院の専門である柔道整復は、何にしても怪我の治療です。
  下記の怪我の問題の専門家です。

 

  • 骨折 
  • 脱臼 
  • 捻挫 
  • 打撲 
  • 肉離れ 
  • 怪我の回復期のリハビリ

上記の問題の中で保険の適応になるのは、下記になります。

  • 骨折
  • 脱臼
  • 捻挫
  • 打撲
  • 肉離

 

オステオパシーとの違い

 アメリカ以外のオステオパシーは、オステオパシー主軸である手技療法の専門家となります、手技でオステオパシー機能障害(体性機能障害)を改善する事を目的とした専門家です。

オステオパシー機能障害

 オステオパシー機能障害は怪我の初期の生傷ではありません、怪我などの問題は身体の構造の損傷でこれは器質的問題で整形外科や整骨院の適応ですが、オステオパシーは身体の構造の機能障害が適応です。

 オステオパシー機能障害は力学的ストレス(不良姿勢・不適切な動作・外傷)や化学的ストレス(不健康な食事・薬・アレルゲン・公害)や精神的ストレスから生じた身体の構造の機能障害で、身体の緊張や・歪み・運動制限などを伴う機能の問題に適応します。

 平たく言うと骨格の歪みや緊張や、筋肉や筋膜の緊張などの筋骨格系の機能障害や、内蔵間膜の緊張や弛緩などの内臓系機能障害や、脳硬膜や脊髄硬膜や頭蓋の骨・関節の緊張などの頭蓋仙骨系の機能障害にオステオパシーは対応します。構造が壊れてはいませんが、緊張や歪みや運動制限を起こした機能の問題に対応します。

 整骨院や整形外科と同じようにオステオパシー機能障害は外傷でも起こり得ますが、あくまでも外傷による機能的問題が施術範囲で、外傷が怪我の様な構造が損傷した問題の場合は扱いません。(スティル・アカデミィの学校教育ではこの鑑別方を学びます。)
 もちろん怪我が回復し出し組織が安定するとオステオパシーは有用な事があります。何故なら怪我が治っても機能障害が残り痛みや運動制限の問題を残す事が良くあるからです。この怪我が安定したリハビリ期にはオステオパシーは有益です。

オステオパシーの一般的な適応

 オステオパシー怪我をした直後以外の、腰痛・肩こり・背部痛・骨盤痛・肩の痛み・膝の痛み・肘や手首や手の痛い・足首や足の痛みなどの一般的痛みに有効性が高いです。現代の腰痛や肩こりやその他の体の痛みの多くは、外傷と因果関係が無いことが多い事から、オステオパシーの適応性が高い事が分かります。
 また頭痛や消化の不調や呼吸の苦しさや、不整脈や頻尿やその他の様々な症状も、オステオパシー機能障害が原因である場合が多く有効性が驚くほど広いです。

整骨院や整形外科が有益な場合

整骨院や整形外科は怪我の痛みには有効的です。
整骨院は転倒・追突・スポーツ外傷など非日常的外力が加わった直後の痛みや、その痛みの慢性期に有効です、何故ならこれらは組織の損傷を伴う怪我から起こる可能性が高いからです。整骨院や整形外科は、怪我の腫れを抑え壊れた構造のを合わせ固定します。

そして怪我が繋がって来ると、異常な瘢痕化を防ぎ後遺症を残さないためのリハビリを行います。

 

整骨院や接骨院の注意点

最近、接骨院や整骨院の看板や広告に背骨の矯正や、骨盤矯正を目にしますが・・・基本的に柔道整復の学校教育はこれらの技術を教えてません。
オステオパシーやカイロプラクティックといった限られた手技療法以外、この関節機能障害に施する骨盤や脊椎の矯正法はありません。

餅は餅屋・オステオパシーはオステオパスに

整骨院や接骨院やそれ以外のマッサージなどで、骨盤矯正や背骨の矯正を受ける場合はその治療院の先生が、オステオパシーやカイロプラクティックなどの専門教育を受けているか確認する事をお勧めします、ホーム・ページなど公に学習履歴を出している所が良いと思います。本を見て真似て行なったり見様見真似で行なっている方がいる様ですが、関節の操作や全ての手技は禁忌や学識や技術の最低限の練度が必要に成ります。オステオパシーや整骨院のどちらに行くべきかお悩みの方は、以下の事を判断材料にする事が無難だと思います。